和風住宅のメリットとデメリットを比較します

和風住宅は日本の伝統的な文化の集大成です。瓦葺の勾配屋根による長い庇の出が外観上の特徴です。構造は木造軸組み工法で、間取りは畳の間が中心です。メリットとデメリットを知るには、洋風の住宅と比較することが必要です。洋風の住宅は、屋根材はアスファルトシングルやカラーベストが多く、菜根の勾配は急で、庇のでは短いのが外観上の特徴です。構造は2×4工法が多く、一部で軽量鉄骨プレハブ工法も見られます。間取りは洋間が個室に分かれているのが特徴です。同じ現代日本に建つ住宅なので、本質的な違いはありませんが、国内で区分される和洋の違いを元に、メリットとデメリットを比較することは意味があります。伝統文化の中には、現代でも利用できる生活の知恵が隠されています。

屋根の違いに見る和洋のメリットとデメリット

和風の特徴は屋根にあります。瓦の葺かれた暖勾配の屋根は、長い間、日本の街並みの景観を形づくっていました。瓦屋根は、現在考えられる屋根の中でも耐久性の高い屋根です。大きな地震等がなければ、ほとんどメンテナンス無しで使い続けることができます。洋風の屋根では必要とされる塗装替えも必要なく、ランニングコストが発生しません。デメリットは重量が重いことによる地震時の不利益です。瓦屋根は地震に対して不利であることは確かですが、構造体を丈夫にすれば、大きな地震でも耐えることができます。建築基準法においても、瓦屋根場合は柱を太くし、筋違いを増やすことが定められています。長い庇は雨漏りを防ぐと共に、外壁を保護する働きがあります。夏の直射日光を遮るのも庇の重要な役割です。

構造と間取りの違いに見る和洋のメリットとデメリット

和風の構造は主に、木造軸組み工法です。日本の伝統工法の一部を継承しているので、全国の大工が共通して施工技術を持っているのが強みです。ハウスメーカーが建てる特殊な工法は、そのメーカーしか施工が出来ないので、増改築の時に手間取ります。木造軸組み工法は筋違いで補強しなければ、地震に抵抗できません。建築基準法で定める最低限度の基準を満たしただけでは、大きな地震に対して十分な耐震性を持ちません。一方、2×4工法や軽量鉄骨プレハブ工法は新築時に高い耐震性を示します。近年は木造軸組み工法も改良が加えられ、床の剛性を高めることにより耐震性を高める工夫がされるようになりました。間取りは和室の続き間が用いられましたが、洋風でもLDKのワンルームが主流となり、和洋で間取りの違いはほとんど無くなりました。